「コンピュータの歴史」という英語の解説 1969 march vol.1 no.1
ACMのcomputing surveys (ACMの教育用の雑誌)の最初の号に掲載されたそれまでの計算機の歴史です。
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コンピュータの黎明期から第三世代のコンピュータまでの歴史
ユニバックがどうして、IBMに遅れをとってしまったか?
IBM7090の開発の苦労などなど・・
IBM System/360
IBMは1964年4月7日 IBM System/360を発表しました。
これは第三世代のコンピュータといわれ、世の中をリードしてゆきました。
Archietcture of the IBM System/360という360アーキテクチャの論文です。
IBM Journal of Research and Development vol.8, No2 April 1964 に発表された論文で、著者の中のG.M.Amdahl はのちに
アルダール社を創立した人です。
360のアーキテクチャ(この言葉もこの時に初めて使われました)の斬新な試みとしてとしては
1.大容量かつ、速度の違った記憶装置、マイクロプログラムのROM、記憶保護、メモリリロケーションを提供
2.入出力チャネル、5Mキャラクタ/秒の速度とマルチプレクサチヤネルを提供
3.本当の汎用計算機で、新しい監視機能を備え、強力や演算能力を持ち、いろんなデータ形式も扱える。
4.上位下位の厳密な互換性をもち、50倍も速度が違う6モデルを提供する。
このほかにも、データ形式やコード系などについて、決定した理由が述べられています。
Solid Logic Techmology: Versatile,High-Performance Microelectronics
という360に使われた、SLTテクノロジの論文です。
(IBM Journal of Research and Development vol.8, No2 April 1964 )
この時はすでに、モノリシックICの時代になっていました。IBMは少し旧式の回路実装方式を開発して使用しました。
SLT(Solid Logic Technology)と呼ばれた実装方式です。
SLTはハイブリッドICといわれた方法で、セラミックの板の上に厚膜の抵抗を作り、トランジスタやダイオードをその上に付け、キャラメルのようなものを
プリント板カードに搭載しました。
これを製造する自動化のラインが作られて、大量生産しました。
Design of Serviceability Features for the IBM System/360
という保守性の改良に関する論文です。
(IBM Journal of Research and Development vol.8, No2 April 1964 )
保守性について取り上げて論じた論文としては、初めてのもので、IBMが如何に先進的であったがよく分かります。
コンピュータビジネスをやる時には、実際には非常に重要な問題になります。
ビジネスをやっていて、身をもって感じてこのような方針が打ち出されたものと考えられます。
私の昭和39年7月6日の押印があり、出版後ほどなく入手したことが分かります。
IBM System/360 Engineering360シリーズの本体の設計についての論文です。
Proceedings of Fall Joint Computer Conference 1964 の論文です。
この時、発表されたSystem/360 の model 30 40 50 60 62 70 の6モデルについて、主としてCPUの構成が詳しく述べられています。
互換性があり、性能の違うモデル群を作るためには
・それまでのSMS(7000シリーズのテクノロジ)からしSLT方式にしたこと。
・1960-1961年のIBM Hursley 研究所(イギリス)の研究から、ROMによるマイクロプログラム方式を導入した。
. 1. 下方互換性を確保するため。(下位のモデルでも豊富な命令セットをもつことができる)
. 2. 従来の機械の互換機能を持つことや、I/O制御などに自由度をもたらした。
・信頼度と保守性の重視。エラー検出とともに、故障場所摘出のプログラムにより、5枚のカードの範囲での故障検出能力をめざした。
引き続いて、model 30 40 50 60/62 70の順にその構成が詳しく説明されています。
特に、使われているROMがモデル毎に全く違ったものが使われているのが印象的です。