外国の例
ベトナムは、以前は漢字を使っていましたが、フランスの植民地になったときに、アルファベットで表記するようになり漢字はやめてしまいました。
また、韓国、北朝鮮では、漢字をやめて、ハングルで表記するようになっています。
このように、漢字をやめてしまった国の例も世界ではあるのです。
また、中国では大胆な漢字の簡略化を行いました。中国でも漢字を簡単にして、そのうちにはなくしてゆこうという発想もあったようです。
これはその資料です。
その1
その2
その3
その4
この資料は、日本事務機械工業会の「事務機械のビジョン」(昭和51年度報告) 昭和52年5月 の
中にあるものです。
STB協会のメンバの氏名です。ワープロの出現する前にはこのような議論もあったのでした。
表音主義の論点
当時、表意主義と表音主義が対立していました。表音主義はカナ文字論者やローマ字論者です。
表音主義者の主張する利点とはなにかということで、4つの利点が挙げられています。
1.発音と文字がずれているのは不合理である。文字は読みを表すものであり、事実、世界の趨勢から言ってもそうなりつつある。
2.漢字の習得には時間がかかり、しかも社会における表記法に混乱が生じた。
3.そういうものを習得するよりは、算数理科社会などにもっと力をいれるべきである。
4.事務の近代化のためには機械を用いなければならないが、漢字ではいつまでたっても近代化は計れない。
これらの点については、明快な反論があります。
反論
表音主義の犯した過ちは二つあり、
第一はタイプライターという、西洋の表音文字のために発明された、それももう直ぐ前世紀の遺物になってしまうような機械を、
まるで近代文明の象徴のように考え、それが永遠に存続してそれ以上のものは発明されぬと思いこんで、
それに合うように国語の表記法を変えようなどと愚かな考えを懐いたことである。
発明というのはすべて西洋が行い、日本はそれをまねするだけで、日本人が日本の現実に適応した発明をしてもよいのだということに思いおよばなかったのであろう。
第二の過ちは、文字は専ら書くためのものと思いこんで、それが実は読むためのものである事を忘れている事である。
(原文は旧仮名遣い、旧字で書かれています)
と明快に論じています。
ワープロの出現と機械による日本語情報処理の進展を昭和30年代に予言したものといえましょう。
一度漢字が姿を消した韓国で、漢字を見直す動きがある。
中国の漢字の簡略化の流れ。
日本の漢字の扱い。戦後は漢字を廃止せよと論じた新聞もあった。
米国の教育使節団も漢字の廃止と表音文字の採用を勧告した。
しかし、日本では簡略されながらも生き延びた。漢字と仮名まじり文はすっかり定着して、今後もこのまま当分続くだろう。
情報化、国際化の時代を迎え、漢字は効用が見直されている。コンピュータやワープロで漢字が簡単に処理できるようになったからである。
漢字を使って、相互の理解を助けるようにけないだろうか。というような論点です。